劇団四季『ノートルダムの鐘』感想
先日、劇団四季のミュージカル「ノートルダムの鐘」横浜公演を見てきました。
記事にするのが遅い!
NHKの100分で名著という番組で取り上げられていたよね。解説がめちゃくちゃ面白かったんでぜひテキスト買ってみてください。原作は長いけどテキストくらいならすぐ読めるんでおすすめです。
私が観劇した時のキャスト
カジモド:飯田 達郎 フロロー:野中 万寿夫
エスメラルダ:宮田 愛 フィーバス:佐久間 仁
クロパン:阿部 よしつぐ
以下、ネタバレあり
正直、キャスト表を見た時点での期待値は低かったです。だってカジモド役の飯田さん、インタビューで”石になろう”の高音がギリギリって言っていた方だったから…。
そんなことを考えながら3階Bエリアに着席。階段が急で高さを感じる作りでした。初めての会場だったので怖かったです。あと転落防止用の手すりが高くて視界を遮る。もう少しだけ低くならないものなのかなぁ。開演が近づくにつれてマイナスな感想しか出てこない。
しかし、開演してからの厳かなコーラス、続いてあのテーマソング(あーあーあってやつ)(めちゃくちゃ好き)、陽ざしの中へでもう何もかも覆されました。
飯田達郎さん素敵~~~~!!!
カジモドに変身するところから惹きこまれました。脚本の素晴らしさもあるんだろうけど演技力もかけ合わさってすごくよかった!!!
さっきまで期待値低いとか言っていたくせに!手のひら返しがすんごい。
一部は大好きな曲のオンパレードでした。ノートルダムの鐘、陽ざしの中へ、タンバリンのリズム、地獄の炎、エスメラルダ。
とくに地獄の炎がかっこよくて不気味で強く印象に残っています。
”石になろう”は例の高音部分の力強さに圧倒されました。めちゃくちゃよかった…。
エスメラルダの死因が絞首刑じゃなくてよかったです。最後にカジモドに一言でいいから何か伝えてほしかったから。二部のラストでカジモドがフロローを突き落とすシーンでは舞台の使い方に驚きました。立体感の表現がすごい。あとカジモドがすごく怖い。
終わり方は原作と同じでエスメラルダの死骸を抱きしめたまま死ぬカジモド。彼の骸骨をエスメラルダの骸骨から引き離そうとすると骨はバラバラに砕け散ってしまう。
私、こういうメリバ?大好きなんですよ。たまんねぇな。
フィーバスの結末のついて何も言ってなかったですね。どちらかというとアニメのフィーバスに近いキャラだったからなぁ…どうなったのでしょうか。
カジモドの最期を語った後に役者が顔に墨を塗って出てきて、人と怪物の違いとは、と問うてきます。うわぁ~こういう幕の下ろし方か!とぞわぞわしました。
カーテンコール5回くらいやるのは劇団四季にとっては当たり前のことなのかな?全力で拍手しました。
もし、これからノートルダムの鐘を見に行かれる方がいたら、イマキヨサンみたいな恰好をしたアンサンブル?の方々に注目していただきたいです!!
時にはガーゴイルになったり、またある時は民衆になったり。壁や柱になったり。
とるポーズすべてが美しく、宗教画や石像を見ているようです。
特に聖アフロディージアスたちがカジモドを囲むシーンは手の動き一つ一つが繊細で見入ってしまいました。
初めての劇団四季がノートルダムの鐘でよかったです。こんなに心に響くミュージカルはなかなかお目にかかれないと思います。
ありがとう、ヴィクトルユゴー。ありがとう、アラン・メンケン。
ありがとう、カンパニーの皆様!!
まだ名古屋のチケットは発売中ですから迷っているのなら絶対に見に行ったほうがいいです!!
私も名古屋遠征するぞ!!!
長くなりましたがここらへんで